2009/03/12

引用の難しさ

突然ですが、改めて「引用」は難しいと思いました。

要件としては、

  • 既に公表されている著作物であること
  • 「公正な慣行」に合致すること
  • 報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
  • 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
  • カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
  • 引用を行う「必然性」があること
  • 「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)

となるわけですが、とりわけ注意が必要なのは「主従関係」、「引用部分の明確化」、そして「出所の明示」だと思います。一番の難題は主従関係でしょうか。

(参考:重要判例 「引用」における主従関係)

近頃のCNET Japan 読者ブログで引用問題について例をあげると、情報漏洩の処分って、何を基準にすればいいのか? (著者:新倉 茂彦)にて新倉さんは転載の指摘を受けました。
直接の指摘がないものの、個人的に気になったのはメーンフレームって、まだあったんだ? (著者:おおぬか)で、引用の開始部分が不明確な点です。

他、個人的な感覚ですが夢幻∞大のドリーミングメディアのmugendaiさんのエントリは、ほぼ毎回大量の引用があり「主従関係」が怪しい気がします。また、主従関係に問題がないとして読み手の一人としてぼやくと、引用が多用され過ぎ読みにくいです。

時間ができたら著作権法、そして引用について復習したいと思います。

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